歩導くんを開発した理由

すべての人に使いやすいものこそ、本当のバリアフリー

「歩導くん」は、自らも視覚障がい者である杉原司郎氏により考案され、盲学校や障がい者協会などのご協力のもと、障がい者の方々の意見も取り入れながら、誰にでも安心してご利用いただける屋内専用の「視覚障がい者歩行誘導ソフトマット」として開発されました。

考案者、杉原司郎の想い

60歳で視力を失い、1級の視覚障がい者となり、大好きな車の運転は元より仕事もできなくなり、一人での歩行が困難になりました。
家族や介助の方々の手をお借りしないと、目的の場所へ行けないという生活です。
それは悔しかった、情けなかった。
一人で出来ないという事が、こんな気持ちになるのかと思い知る事となりました。
『せめて屋内だけでも、一人で歩けるようになりたい!』
そんな想いが日に日に強くなりました。
『なぜ、色々な施設に誘導ブロックが付いていないのか、付いていれば私でも一人で歩けるのに。』

車椅子の方や他の障がい者の方、高齢者、台車、ベビーカーの通行など、公共性のある施設では、凹凸のある誘導ブロックを設置出来ない箇所も多いのが現状です。
『凹凸が無ければ、色々な施設に誘導ブロックは設置されるのではないか』

そう考えついたのが、視覚障がい者歩行誘導ソフトマットとして、歩導(ほどう)くんの開発のきっかけです。
床との素材の違いを、白杖での手に伝わる感触、足裏での質感、弱視の方であれば床との輝度比など、凹凸のないソフトな感触による安全安心な誘導路。
で、女性のハイヒールでの歩行の際にもクッション性でひざへの負担も軽減できます。
今まで誘導ブロックの設置が出来なかった箇所への誘導が可能となります。

それから、私の想いが伝わり、共感して下さった盲学校や障がい者協会などのご協力のもと、視覚だけではない、様々な障がい者の方々の意見も取り入れながら開発を進めました。

そして完成したのが視覚障がい者歩行誘導ソフトマットとして、歩導(ほどう)くんです。
様々な障がいを持つ方々、そして健常者の方まで、全ての方を誘導する事のできる視覚障がい者歩行誘導ソフトマットが誕生しました。

この歩導くんはバリアフリーの観点からだけでなくユニバーサルデザイン(UD)の視点からも、快適な生活空間を提供でき、皆様と共有が出来るものと確信しています。

ただ、開発で終わりではありません。
全ては、これからがスタートなのです。
すべての人に使いやすいものこそ、本当のバリアフリー&UD。
これからは、この想いがすべての人に届き、誰もが安心して移動できる施設が一つでも多く出来上がるよう、想いを伝え共感される事に邁進したいと考えています。

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